川上未映子さんが第138回芥川賞を受賞


 感慨深い、というのはとりあえず置いておくことにして、受賞作の「乳と卵」を読んで、女性の身体性とか生理とか、そういうことを言ってる人はもうその時点でダメなのだ。なぜ男性の身体性や生理が問われてこなかったのか、デフォルトだったのか、そっちのほうがずっと問題だ。


 同じように、関西弁が使われているという問題に関しても、非常に注意深く接しなくてはならない。


 作者よりもむしろ読者が、そういうことにより繊細にならなければならないのだ。