Roger Mayer Voodoo-1
ずいぶん前に手に入れたのだが、ガリがひどくて使えなくて今日に至ったのであったが、最近になってボリュームや接点復活剤などもそろえたので、特に用事のなかった本日、修理を試みた。
すでに筐体は開けてあった、というか底面のネジを四つ外して中に電池を内蔵する形式なので、その意味ではいつでも開いていいるような、あるいは閉じているようなものだが、ようするに基板直付けのボリュームを筐体から外しておいた、というだけのことだ。
何も考えずにハンダ吸収線を使ってボリュームを基板から外す。簡単な作業だ。三つとも外してから驚愕の事実を発見する。
全部同じだと思っていたボリュームの値が、ひとつだけ違っていたのだ。100kBが二つと47kBがひとつ。
Voodoo-1の回路図は以下の場所にあるのを知っていたが、ボリュームの値は知られていなかった。
http://www.freeinfosociety.com/electronics/schemview.php?id=654
"Pot values are unknown."というのがそれだ。なんて半端な仕事をするのか。
ところでこの段階でテスターを使ってボリュームにガリがないかどうかチェックする。針がスムースに動けば、ガリはないか気にしなくてもよいと考えていい。だいたい。で、特に問題はなかったのだ。ということは、ガリの原因はボリュームにはなかったとみていい。基板へのハンダ付けの劣化、あるいはそれに類する何か。
さて、元に戻るが、どのボリュームがどれに当てはまるかを調べるには、三通り全部試してみればいいわけだ。で、なんとなくoutputとgainが100kのような気がしてとりあえずハンダ付けしないで基板に挿してギターとアンプに繋いで音を出してみる(よい子は真似をしないように。アンプが壊れて泣くのはあなただ。ギターは滅多なことでは壊れない、この場合)。接触がよくないのでよくわからない。仕方ないのでとりあえずハンダ付けしてみる。
output、toneに関してはなんとなくいいような気がするのだが、gainが圧倒的に違うような気がする。歪みすぎるとか足りないというよりも、ポイントがずれているような気がするのだ。
そこでgainを47kB、tone、outputを100kBにしてみる。おお、いい感じだ! 実はこんな音がするのであったか! これからは実戦で使える。ただ、ゴム足が1個行方不明。まあ全部付け替えるのもありだし、その辺はいい。
したがって、上の回路図の"unknown"とされていた値も明らかになった。誰かの役に立つといいのだが。検索ワード載せておくか。
Roger Mayer Voodoo-1 schematic pot value ボリューム 値
output:100kB
tone:100kB
gain:47kB
実は昨日別なエフェクターの接触不良を直していて、ひどい条件下に保存されていたのか、断線するということがあり、その修理をしてからなんとなく楽しくなって、壊れていたペダルやマシンの修理を始めたのである。あまりに多くの機材があるので、修理したもののいくつかは処分していくつもりである。
ここでは処分しないものについて書いていきたい。あとは一般的な技術について。