間が開いた


こぐまレンサ」についてもう少し書くはずだったのだが、あれを書いてから(書く前からだが)怒濤のようにいろいろな問題が発生し、書くだけのパワーがなくなってしまった。今月いっぱいはとてもじゃないけどあの作品に対峙するだけの心身の余裕がないので、残念だけど、あそこまで、ということになってしまった。


本当はあの先を書かなければ、何も書かないのと同じなのだけれども。どうしてこれほどいろいろなトラブルその他に見舞われるかな、という現状では致し方ない。


何も書かないのもなんなので、最近読んだまんがをいくつか。

ご存じの方も多いかと思うけど、なぜかイエスブッダが立川の安アパートで地上のバカンスを楽しむというまんが。絶妙なゆるいギャグが、地上で苦悶しているわたくしのような存在を救済してくれる。さすが宗教界の最強タッグ。すぐに修行モードに入っちゃうブッダ、ブロガーのイエス。男二人暮らしのわりにはBLっぽくはない。聖人ゆえかw

これもご存じの方が多いと思われる。すでに6巻まで出ているし、アニメにもなっている。『百鬼夜行抄』と微妙に似ているが、ベクトルが少し違うかも。1巻しか読んでいないけど、こちらの方が「優しい」気持ちで読めるかもしれない。「優しい」といっても微妙なのだけど。とにかくもう少し読んでみないとなのです。

既刊を2巻ずつひとまとめにして刊行し直したもの。ただいま6巻まで。間もなく7巻発売。全10巻。本の一瞬、「文化系女子」ということばがまともに流通していた頃に、ユリイカの特集で吉田アミさんによって紹介されていた。その文脈としてもだけど、それ以外の文脈としてもこれほど優れた作品は滅多にない、というほどの傑作。「魔本」によって女にされてしまった主人公が二つの性別の間を翻弄されながら最初から最後まで疾走する姿は見事としか言いようがない。スペシャルではない20巻のほうも持っていて、何度読み返したかわからないし、何度読み返しても何か発見がある。スペシャルでは紙質がよいので、細かい線やトーンも見分けられる。それがいいことかどうかは読み手の判断次第だろうが、わたしにとってはそれによって新たな発見がいくつもあったのでとても嬉しい。このまんがの存在を教えてもらったことだけでも吉田アミさんにはいくら感謝しても感謝し切れない。なお、外伝が存在するのだが、おそらくは今回も収録されないのだろうな。されるといいのだけど。


あとはもっと前に読んだ弐瓶勉BLAME!』も面白かったけど、あれを読んだのは去年のことなので。弐瓶勉はもう少し読んでみたい。中村光もほかにあるので、そっちも読んでみたい。金がないけどな……近所にブックオフがないのって、どうしようもないよね。古本屋も、無いといっても過言ではない。