ハロー、ハロー、ハロゥー!


ここひと月くらいは最低の日々だったかもしれない。おかげで病気が悪化した。社会復帰は今のところ無理。自覚している以上に重症なのではないのか? そんな日々でも多少は何かしていた。たとえばこんなのに参加していた。

シンポジウム「尾崎翠の新世紀―第七官界への招待―」

内容は以下の通り(コピペ)。

日時:平成21(2009)年3月27日(金)、28日(土)
会場:日本近代文学館・講堂
主催:「尾崎翠の新世紀」実行委員会、鳥取県
協賛:財団法人日本近代文学館、株式会社筑摩書房

3月27日(金)
13:00 開会挨拶
13:15- 【講演】川上未映子氏(作家)
15:00- 【朗読】澤登翠氏(活動弁士
      「朗読『アップルパイの午後』」
      ギター伴奏:湯浅ジョウイチ氏

3月28日(土)
10:00- 【上映】映画「こほろぎ嬢」
      (原作:尾崎翠「歩行」「地下室アントンの夜」「こほろぎ嬢」)
      浜野佐知監督トーク
13:00- 【講演】池内紀氏(ドイツ文学者、エッセイスト)
14:45- 【パネルディスカッション】
      司会:菅聡子氏(お茶の水女子大学教授)
      パネリスト:
      吉野朔実氏(漫画家)
      高原英理氏(作家・評論家)
      木村紅美氏(作家)


体力的にすべて参加することはできなかったが、虫食い状に顔を出させていただいた。なかなかの盛況。未映子さんの講演に人が集まるであろうことは予想されたが、二日目も盛況でとてもよかった。尾崎翠という作家を知らない方は、ぜひ読んでみて欲しいです。検索すればwikiにでも情報があるでしょう。手軽に読むなら『尾崎翠(ちくま日本文学004)』でしょう。


ちなみに今日の日記のトップの「ハロー」は浜野監督の「こほろぎ嬢」を見ればわかります。最近未映子さんが多用してますが、やっぱりここから取ってるんじゃないのかなって勝手に思っています。


このシンポジウムについて詳しく知りたい方は、検索すればどなたか書いてらっしゃると思われるので、それを期待してわたしは面倒なので何も書きません。あ、そういえば二日間とも寒かったです。特に二日目は真冬のように。それでも桜が咲いていました。日本近代文学館駒場公園の中にあり、この公園自体前田侯爵(だっけ?)の屋敷跡だったりします。屋敷は洋館と和館があって、土日祝日などに無料で見学できます。和館は「裸足禁止」とか書いてあったので、どうやったら見学できるのか不明です。これから梅雨までの季節の散歩にお勧めの場所でもあります。近所には日本民芸館や、渋谷方面に足を伸ばせば少し遠いですが松濤美術館などもあります。

オフィーリアの歌を辿って・・・イギリスバロック狂乱歌の歴史 〜ヘンデル没後250 年・パーセル生誕350周年記念〜

それからこんなのに行ってきました。レクチャー・コンサート

4月16日 19時 東京オペラシティ近江楽堂
雑歌屋1789 構成・解説 松本直美、声楽 戸田昭子、チェンバロ長崎美穂子

『狂乱のオルランド』ってよくあちこちで目にしますが(しませんか?)、イタリアでそれが書かれてイギリスに輸入されるまでの経緯とか、「狂乱」といえばドニゼッティ(変換されないよ! マイナーなのか?)の「ランメルモールのルチア」(Lammermoorはどう表記したらいいのでしょうね?)が有名でありますが、それ以前、17・18世紀あたりは最初狂乱するのは男だったとか、非常に興味深いことから語られ始めます。そして素晴らしいチェンバロの演奏と、歌。そんなに広い会場ではなかったのですが、歌が会場全体を包み込むように美しく響いて至福の時でした。内容はその後ハムレットのオフィーリアなどの女の狂乱歌などに移り、非常に濃い内容でした。ただ残念ながら詳しく書くだけの知識がわたしに不足しているのと、いま現在もパワー不足なのでどこに足を運んだか、という報告だけにさせていただきます。



ほんとうはこれ以外に足を運びたいライブやイベントがたくさんあったのですが、心神耗弱状態および経済的逼迫状態(前者は幾分落ち着いていますが後者は絶賛継続中)に陥ったりしていて、断念しなくてはならなかったりしたのでした。