SPECTRUM Japan Tour 2008 (Tokyo One Night Only)2008.04.21@EARTHDOM


(きちんとしたレビューが読みたい方は、他を当たってくださいませm(__)m)


絶対にあり得ないと思っていたSonic BoomことPete Kemberの、Spectrumとしてのジャパン・ツアー。すでに名古屋、福岡と回ってきて、最終日。


前売りは完売。どのくらいのキャパかと思ったら、とても狭いのであった。誰かが170人とか言っていたような気がする。オールスタンディング。四月の前半は大いに体調を崩していたので、立ちっぱなしは辛かったのだが、仕方がない。もう二度とないかもしれない機会だと思ったので、他のライブをあきらめた。体力的にも限界を超えるような気がしたし。


Spectrumのまえにいくつかのバンドが演奏して、Sonic登場。なんと一人。あとで機材をちらっと見たが、あきれるほどチープなもの。YamahaのポータトーンかMIDI鍵盤かわからないけど、そんなのと、おもちゃのタッチ式キーボード、RolandのSP-202か303、KORGエレクトライブの初期のやつ、あと正体不明のものがいくつかとごちゃごちゃした配線、そしてフェンダージャガー(これはアンコールでのみ使用)。


どうやっているのかはよくわからないけれども確かにSpectrumの音を作り出していく。ドローンの上にフレーズを重ね合わせたり。よく聴いていると、いや、よく聴かなくてもチューニングが狂っていたり、ディレイとかの音がリズムと必ずしも合ってはいないのだが、そういうのがきっちりしていることが必要条件ではないことを逆にわからせるというか。


曲名は、分かりませんです。というか、Spectrum名義のアルバムに入っている曲はやっていたのかな? あ、でもいちばん最近のアルバムは聴いていないような気がする。うーむ、わたしにとって神様みたいな人なのに、これではいけない。


というか、今でもそうだが、夕べのことがなんとなく信じられない。アンコールの前の最後の曲ではほとんど涅槃の境地に入りかけた。あのまま終わっていたら日本昔話だ。


でもアンコールをやってくれて、Spacemen 3時代の曲をやってくれた。2曲。このときギターを弾いてくれた。キーボードではたどたどしかったけど、ギターは上手いのであった。


そうそう、途中で機材トラブルが発生して、スピーカーが「ボコッ」とか破壊されたような音を出していた。大丈夫だったのか? あとSonicのマイクにはずっとディレイが掛けられていた。それと、これはまったく想像もしていなかったことだが、ものすごく背が高いのであった。190cmは軽く超えていただろう。2mはないと思うけど。


で、なんとなく盛り上がって、さらにアンコールをする羽目に。Sonicは困り果てて"I have no idea..."なんて言っていた。でも何とかやってみる、と、最初のほうにやった曲(だと思う)を長いバージョンでリアルタイムにアレンジしながらやってくれた。


うーむ、いまだに信じられない。しかし、次回はもう少し大きな会場でやってもいけるのではないのかな。三百人とかそのくらいのキャパでもじゅうぶんに人は集まると思うのだけどな。


しかしSpectrumのワールドツアーといっても、あれだけの機材ならば一人でなんとかなるよね。たぶんギターは借り物だろうし。あとは航空機のチケット代とギャラをペイできればいいのだから、今後は頻繁に来てくれると嬉しい。E.A.R.として来るのは難しいだろうけど、Spectrumならば集客できると思うのだよね。